2019.03.05
独立開業するためには
独立開業するためには
今回は一般の患者さん向けというより、今後開業したい人に向けたお話です。
開業をゴールにした場合、どのような組織でキャリアを積むのがよいのでしょうか。
飲食店が医療界と似ている部分があるので飲食店で例えてみましょう。
大きな組織で働くことは、いろいろなことを学ぶのに良いかもしれません。
たしかに大きな組織にはいろいろな部門があり、例えば帝国ホテルのなかで作れない料理はない、と言っても良いのではないでしょうか。
じゃあ帝国ホテルのレストラン部門(こういう言い方するのかわかりませんが)に就職すればすべての料理が作れるようになるか。
実際には組織の歯車として、下ごしらえや作れたとしても一部の料理の担当をすることしか出来ないのではないかなと思います。
そこで10年やって開業といっても、どの料理に対するスキルも開業するまでの高みに達することが出来ないように思います。
一方でやり手の個人のオーナーシェフが腕を振るう店ではスタッフは少なく、料理の品数は少ないでしょう。個人営業のレストランでは商品を絞る必要がありますから。
ただ数を絞った商品というのは他のレストランよりも自信があるわけで、それなりのレベルの高さである可能性が高いと思います。
それを数年間近で経験すれば、完全コピーと言わなくても、ほとんど同じものを作れるようになるのではないでしょうか。
数年ごとにそういう店を何店舗か経験したら、きっとかなりの品数のものを、高いレベルで作れるようになると思います。
翻って、僕ら医師も同じだと思います。
大きな組織にずっとずっと居たところで、開業に本当に必要な知識・経験は積めないままです。
むしろどんどん年をとって新しいことを学ぶことが難しくなるなど、開業にむけた条件が悪くなります。
さっさと小さくても特徴のあるようなところで研修を積む方が自分の強みを持てると思います。
大きな組織でキャリアでは、
業界の常識を学ぶことと
若い自分を守ってくれるという意味では非常によいので
キャリアをそこでスタートすることはおススメですが、
ゴールを開業に据えた場合には、必要なスキルはそこには無いことが多いのではないかと思います。
1人1人が主体的に動いて、社会が前に進む
そういう風になればいいなと思っています。
なんか最近、病気と関係ないことばかり書いているので
またそのうち病気のこと、書きますね(笑)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
2019.03.03
自分の強み
自分の強み
自分で自分のことを評価すると
最大の強みは三つあります。
一つ目は三次元の構成能力。
立体的な構造の知覚能力は高いと思います。
これは三次元構造をしている人体への手術に必要なものではありますが、
他にも日常で使えるのが、方向感覚です。
知らない土地に行った時に地図を見ながら知った土地のように動き回ることが出来ますし、帰り道にも迷うことがありません。
海外の先生から「コンパス!(方位磁針)」とあだ名をいただいている位です。
二つ目は発想力。
いろいろな物事を多面的に見てみると、これとこれを繋げたらどうだろう?
という疑問がいっぱい浮かんできます。
子供のころ、いたずらとされるものってそういう組み合わせを変えてみたらどうだろう?ってことですよね?
そういえば昔はいたずらっ子だったような気がします(笑)
三つめは行動力。
思いついたアイディアも行動に起こさなければ意味がないと考え
なによりも動くことを優先します。
手を挙げたらすぐに動きます。
不思議と、最初に手を上げるのはイヤだけどっていう控えめな人がサポートしてくれるので
その後は誰かに任せられることが多いと感じます。
この三つは優秀な人たちが集まっている国立大学医学部の同級生のなかでも能力は高いほうだと思います。
逆に記憶力は低いので(特に酒が入ると)、それ話したよね?ってことを憶えてないことがあります。
優秀な大学の同級生、この能力は素晴らしく高い人たちが多いです。
思い付き力と行動力で新しいことをいろいろやっています
新しい発想の形成のクリニック
Youtuber
教科書
甲状腺眼症の本
また一つ思いついてしまいました。
実行するのは大変だけど、やってみよう!
そのうち、お知らせできると思います。
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2019.02.28
場所によって違う常識
場所によって違う常識
常識というのはこのように定義されます。
「一般の社会人が共通にもつ、またもつべき普通の知識・意見や判断力。(デジタル大辞泉)」
ただこの常識には2種類あるとされます。
ひとつは時代が変わっても、変化しない常識。
もうひとつは時代が変わったら、それに伴って変化する常識。
(99%の社長がカン違いしていること: 経営者が数字を見る会社は危ない、より)
テレフォンカードを財布に入れておくのが25年前くらいの常識だったというのは分かる人には分かる話です。
前者の常識は遵守するべきだが
後者の常識は疑ってかかった方が良い、と書いてあります。
本当にその通りで、僕は眼形成という分野を群馬大学、聖隷浜松病院、UCLAで経験しました。
群馬大は群馬県で一番
聖隷浜松は日本で一番
UCLAは世界で一番
大きな3つの組織で技術を学んだことで、それぞれの常識が、別の組織では非常識になるということを何度も経験しました。
日本人がこだわりがちな、組織の中の小さな細かいルールは
その場では正しいことのように思われますが、
時代が変われば非常識になってしまうようなものです。
たとえば30年くらい前には運動中の飲水は厳禁とされていました。
いまは真逆ですよね?
そういう細かい常識と思われているものを一切無視して
新しい形での眼形成を提供するクリニックを作ろう、となって現在の状態があります。
個人的に、自分の身を賭けて社会実験をしているようなものですが
現在では皆さんにその良さが伝わってきたのではないかと思っています。
アメブロやっている人以外はこの情報が伝わっていないかもしれないので
まだまだ伝道者として精進していきたいと思います。
皆さんも眼窩疾患で治らず悩んでいる方がいたら是非相談してくださいね。
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2019.02.26
患者さんの本心
僕は自分自身が死ぬときに、周りのひとに、
鹿嶋が居てよかった、世界が変わった、と思っていただけるように生きていくというのが目標です。
患者さんのブログを見ていると
そういう目標に少しずつ近づけているような気持になることがあり、
またその本心に触れて涙が出そうになります。
バセドウの患者さんたちの悩みの深さ、
他でないがしろにされている分だけ
当院での治療に対する期待を感じます。
ぜひ、いろいろな方に知っていただきたいです。
https://ameblo.jp/7177655/entry-12441183863.html
ーーーーーーーー
極端ですが、
太った。ダイエットして痩せて可愛くなろう。
それは良い。
目が出た。手術で脂肪とって可愛くなろう。
それは悪い。
そう言われているようでした。
ーーーーーーーーー
2019.02.25
若い人たちが生き生きと働ける組織
若い人たちが生き生きと働ける組織
独立開業を最終目標にしていた場合、
医者であれば最初は大学病院、それから市中病院に出向して
ある程度患者さんからの知名度を付けて
その地域で開業というのが良くある流れです。
もちろんそのまま出向病院でずっと勤め上げる場合もあれば
そのほかの民間病院に就職ということもあると思います。
医者の良し悪しは知識と経験の量で決まるものですから
開業までの間に、いろいろな経験をしていた方が良いと思います。
いろいろな経験をするとそれに伴ってしらなければいけない知識を習得しますし
さまざまな組織を見ることで将来自分がどのような組織を作りたいか考えることができるからです。
自分自身で言えば、若いころには医局から指示された病院だけでなく
一般眼科、コンタクトレンズ眼科やレーシック眼科などにもスポットのアルバイトで行っていました。
大っぴらには出来ないようなアルバイトでしたが
もう10年以上前だから時効でしょう(笑)
実際にいろいろな組織に行ってみて一番印象的だったのは、レーシック眼科でした。
現在は落ち目ですが、その時は本当にすごかったのです。
月に1回程度行くだけでしたが、行くたびに1日の手術件数がどんどん増えていました。
当然売り上げも上がり、一部歩合制だったお給料も増えてスタッフがとても楽しそうに働いていました。
その一方で数十年前から建物もスタッフも変わっていないような眼科もあります。
患者さんがついているのでそれなりに集客はありますが
ロボットのようにただ診察をこなすだけの時間が流れ
スタッフはただ生活のためだけに仕事をしているような状態でした。
うなぎ上りに業績を上げている組織はスタッフが生き生きと働いている。
それは自分にとってとても大きな発見でした。
もし開業するなら、スタッフが生き生きと働く組織にしたい、とその時に思いました。
当院では労働時間は出来るだけ短く、有休も自由に取れて、副業もOKというスタイルです。一部歩合制も入れてあるので、仕事への意欲は高く保てていると思います。
今後何らかの理由で当院を辞めたとしても、在職していたことがキャリアアップに繋がるような組織でありたいと思っています。
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
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2019.02.23
”眼窩減圧術をしました”
当院で眼窩減圧術をした患者さんが最近減圧術の経過を書かれています。
ご自身のお顔も全体に公開されていますので、是非読んでみてくださいね。
たまに患者さんに「痛いですか?」って聞かれます。
そんなときは「患者になったことないから分からない」って答えます(笑)
それだけではおちょくっているようになってしまうので
「術後にとても痛がっているという訴えはほとんどありません」と伝えます。
このブログに書かれているように、こういう術前・術中・術後の流れについて我々はすべて把握しているわけではありません。
なので、とても勉強になります。
ちなにみいまシンガポールにいます。
国際甲状腺眼症学会(International thyroid eye disease meeting)で講演が今終わりました。
前に立って話すことを依頼されるのはとても光栄なことです。
解剖実習のコースのインストラクターも務めさせていただきました。
日本人で一番長い時間人前でしゃべってきました。(笑)
2019.02.18
手術の完成度
手術の完成度
手術はかならず成功するものではありません。
患者さんご自身は自分の身体を任せるわけですから
成功するかどうか心配になるのは当然だと思います。
しかし医師側から言えば、100%の完成度というものは存在しません。
例えると毎回テストを受けているようなもので
どんな優等生でも100点を取り続けることは出来ません。
まさにテストと一緒で、他の人より沢山テストを受けて受けて復習を毎回何度も行うと
徐々に成績が上がっていく、のと同じようなものです。
我々は2018年の実績で3000眼以上手術を行いました。
これは内眼手術やレーザー、注射を含めない手術の実数ですから
相当数の手術件数であるのはご理解いただけると思います。
名だたる大学病院の眼科の手術件数よりも相当に多い数字です。
それが一部だけに特化しているのですから、潜在的な需要の多さに気付くと思います。
それだけの数を行っているので
もちろん平均点は普通よりそれなりに高く取れている筈です。
ただその平均点を上げる努力をすることは出来ても
その中には低い点数も、高い点数もある中でのことになりますから
どうしても低い点数の場合が出てきてしまいます。
低い点数でも落第しなければ良いや、という方もいれば
もっと高い点数でなければ嫌だ、という方もいらっしゃいます。
低い点数であっても再試験(=つまり再手術)出来る状態であれば
それをすれば今度は平均以上になる確率はそれなりに高いわけですから
再手術をお勧めするのですが、
問題は、それが機能面での不具合であれば保険で追加治療が出来るけれども
美容面(見た目)の問題であれば一切保険での追加治療は出来ない、ということなのです。
機能面というのは眼瞼下垂による視野狭窄や、バセドウによる眼球突出、眼窩骨折による眼球陥凹のようなことで
美容面というのは二重まぶたのラインが気になる、平行型の二重にしたい、のようなことです。
バセドウ病の場合には病気で見た目が変化しているので土台が病気ですから
機能の改善を主に、出来るだけ美容面にも配慮して行わせていただいています。
眼瞼下垂や一重まぶたの眼瞼形状については保険では修正できないので、
気になる方は最初から自費での治療をお勧めさせていただいております。
あと、他院の美容外科での手術後の合併症についても保険での修正は出来ません。
これは全国同じルールの筈ですので、ご留意ください。
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群馬大学 眼科 非常勤講師
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2019.02.15
患者さんたちのご家族の反応
患者さんが当院を受診されるとき、親御さんや配偶者、お子さんが付き添うことがあります。
当院を訪れる患者さんはどこでも治してくれるような病気ではなく、他の医療機関で治してもらえず、困りに困って当院をネット検索して受診するので、大抵ご本人は手術に前向きなのですがご家族はそれぞれ立場が違います。
付き添いがお子さんの場合。
これはもう全く心配していないですし、
完全に無関心か、むしろどう変化するのか楽しみにしている場合もあります。
配偶者の場合。
この場合には患者さんの悩みを共有しているのでそもそもご本人と同じく手術に前向きであることが多いです。
ただ患者さんの身体をすごく心配しているので手術に関する質問はとても多く、しかも多岐にわたる印象があります。
でも全てに答えると信頼して任せてくれるように感じます。
逆に付き添いが親御さんの場合には、多くの場合反対します。
お子さんが手術を受けるとなると、やはり手術のリスクが心配になるのでしょうね。
患者さん本人が、ご本人の状態を本当に嫌になってしまってうつ状態のようになっていることも多いのですが、それでも親御さんは反対することが多いです。
そんな時に親御さんに伝えるのですが、
・患者さん本人がどれだけ心にダメージを負っているか
・毎日鏡を見るたびに自分自身が嫌いになっていくことがどれだけつらいのか
・外出のときに人目を避けて髪を下ろして眼鏡とマスクをつけたり、むしろ外出自体を控えるになったりすることが生活の質をどれだけ落としているのか。
そんなことを親御さんに話をすると、それを聞いている患者さんが涙することも多いです。
先日は1日で3人ほど涙を流されていました。
僕らのもとにはそんな患者さんたちが多くいらっしゃるので、誰にも分ってもらえない悩みを理解することが出来ます。
バセドウ病、眼窩骨折、眼窩腫瘍など専門家のほとんどいない疾患でお悩みの方は是非ご相談ください。
治せる病気があるかもしれません。
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2019.02.07
へこんだ眼(眼球陥凹)への治療~眼窩骨折整復術
へこんだ眼(眼球陥凹)への治療~眼窩骨折整復術
いままでのブログでお示しした通りバセドウ病眼症による眼球突出への治療は、おそらく日本でダントツに手術をやっています。最近は遠方からもいらしていただき、先ほども九州からお問い合わせをいただきました。
凹ませるのは得意、では逆はどうか。実は眼球陥凹に対しての治療も得意にしています。
眼窩骨折は骨の減圧術とは逆に、外傷(ケガ)によって目の周りの骨が折れて、眼球が凹んでしまった状態を指します。
外傷はなんでもあり得るのですが、殴り合いの喧嘩、体育のマット運動で自分の膝があたったり、スポーツで競り合ったときに他人の肘や頭が当たったり、野球のフライを取ろうとしてボールが目に当たったり。。。。
多種多様な理由で眼窩骨折が起きるのですが、問題はしっかりと治せるドクターが少ないことです。
眼窩の手術を集中して経験できるような施設はほとんど存在しないため、経験が蓄積されないままになってしまうのです。
ドクターが勘違いしがちなのですが、眼窩骨折で大事なことは骨を治すこと、ではありません。眼窩の組織(内容物)を元の位置に戻すことが大事なのです。
よくある手術での間違いとして骨の代わりになる人工のプレートを折れた骨の上に置いてくるだけというものがあります。これだと何も戻せていないので手術をやった意味がありません。骨を治すためにプレートを入れる、ということを条件反射のように行うと何一つ改善の無い状態になってしまうのです。
また折れた骨から脱出した眼窩脂肪も適切に元に戻す必要があります。骨は綺麗に治っていても脂肪をそのまま置いてきてしまったため眼球陥凹が治らず悩んでいる方の診察をしたことがあります。
ありとあらゆる手術後の患者さんを診てきましたが、綺麗に治せているなあと思ったのは一握りでした。
(みんな、問題あるから来院するので当然なのですが)
眼形成手術の研修を最初に受けた聖隷浜松病院・眼形成眼窩外科では非常に多くの眼窩骨折を短期間に集中して手術させていただきました。
そのおかげで眼窩骨折の手術はある程度安定した結果を出すことが出来るようになりました。
いままでに眼窩骨折がきれいに治らず、眼球陥凹が出てしまったかたをたくさん見てきました。眼窩骨折による眼球陥凹で悩んでいる場合には是非ご相談ください。
2018年手術実績 3046件
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2019.02.04
全身麻酔手術のリスク
全身麻酔手術にもリスクはある
手術や麻酔は、気を付けていたら必ず安全に終わる、というものではありません。
例えば全身麻酔を行って、その間に死んでしまう可能性もあるため、全身麻酔の前に常に患者さんに説明をさせていただいています。全身麻酔を怖がる方もいますし、お子さんが手術必要であった場合に親御さんが躊躇する場合もあります。
麻酔科学会の調査によると、100万人に1人と低い確率
ただ麻酔をかけたことに起因する死亡率は麻酔科学会の調査によると全身が健康であれば100万人に1人しかありません。高血圧などの軽度の全身異常がある場合は100万人に6人です。
宝くじの場合は、10万人に1人の確率
宝くじで1000万当たった人は少ないと思いますが、それでも10万人に1人だそうです。
全身麻酔で死ぬ確率がいかに低いかがお分かりだと思います。
ちなみに1億円の宝くじは500万人に1人。東京ドーム満杯を100回くらいしてその中の1人だけしか当たらないようです。
交通事故の場合は、10万人に2.79人の確率
これに対して2018年の交通事故死亡者数3532人、人口10万人あたり2.79人だったようです。
これは年間の数字ですから、一生でどのくらいのリスクなのでしょうか。
現在の平均寿命は84.2歳(2016年)ですから、2.79×84.2とすると235人となります。
つまり人口10万人あたり235人が交通事故で死ぬのです。1万人あたり23.5人、1000人あたり2.35人、426人に1人が一生のうちで交通事故死するということです。かなり多い人数だと思いませんか??そして、このリスクをどれくらいの人が認識しているのでしょうか?
全身麻酔でそのまま死んでしまう確率は?
全身麻酔で死んでしまう確率はかなり少ないと言えます
全身麻酔で死んでしまう確率はかなり少なく、交通事故死の可能性の2000分の1程度だということになります。
飛行機に乗ると、墜落が怖い、という方もいらっしゃると思います。それでも海外に行きたいときはどうしても飛行機に乗らないといけませんよね。航空機事故の事故死率はなんと470万分の1だそうです。
全身麻酔は、過度に怖がる必要がないということがお分かりいただけたでしょうか??