2019.10.06
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか7
バセドウ病眼症に対する眼窩減圧術
まだ若い自分にはほんの数例の経験しかありませんでした
でもああいった苦しんでいる人たちを治す方法があるし
なにより海外では普通のこととして治療をしていことがわかりました
何度も海外の学会に行っているうちに
僕は自分で眼窩減圧をきちんと出来るようになりたいと思ったのです
その頃は減圧と言えば骨を如何に削るかということでした
聖隷浜松病院で数例の手術をやっていましたし
顔面骨折の手術などでその部位の操作はやってましたから
手術自体へのハードルは低く
普通に手術は出来ました
それでもラーニングカーブというものがありますので
最初の頃に手術した方々の減圧は少し不十分であったかもしれません
眼窩外壁の骨の除去をすると
前方の骨の外側は側頭筋という、こめかみの筋肉があり
突き抜けると結構出血しますし
後方の骨の向こう側は中頭蓋窩
つまり脳になるので
突き抜けると脳脊髄液が漏出するだけでなく
脳みその損傷の可能性すらあるのです
実際に外壁の減圧の場合にはしょっちゅう脳脊髄液の漏出はあるのです
生命のリスクと戦いながら、眼窩外壁の骨の切除を行うのです
内壁の減圧の場合には結膜の切開から入ります
浜松時代は皮膚切開から内壁にアプローチしていましたが
世界的には結膜切開が主流
皮膚を切らない、キズアトを残さない手術が主流です
いま思うと
聖隷から群馬大に戻って
国際学会に出席するようになって
UCLAのゴールドバーグ先生の講演やその一門の先生方の講演を聞いて
結膜切開の手術をマスターしたのかもしれません
国内では眼科でも形成外科でも結膜の手術をやっているドクターが本当に少ないですからね
やってみると結構簡単で、あっという間に目標とする部位に達することが出来ました
そして閉創が楽!
ほとんど縫わなくてもよいので時間が早く終わります
ということは腫れも少なく、患者さんの負担はかなり軽減されます
日本で最高峰の病院で研修を受けて
日本で最高峰の技術を持っていましたが
それをさらにブラッシュアップさせることが出来たのです
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/wp/
11月10日のバセドウ病眼症講演会
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
東京MXで紹介されました
https://youtu.be/eE2yMVMhW0U
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
2019.10.05
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか 6
シンガポールでの見学中
どんな研究をしているの?
と聞かれたので、国内で発表していたスライドをいくつか見せました
そうしたら
いろいろ面白いことやっているね
半年後に近隣諸国にするレクチャーがあるから
そこで講演したら?
え?
英語の発表??
したことないよ???
でもその頃の僕のモットーはNoと言わない日本人
二つ返事で
やってみます、、、、、、。
と言いました
するとSeah先生
じゃあ
3つくらい講演してよ
え?
英語の発表したことないのに
いきなり3つ?????
無理―(心の叫び)
が、僕のモットー通りに引き受けることになるのです
言われたのが半年前だったのと
3つのうち、2つがビデオ講演だったので
なんとか終了し
プレゼンターの中で最優秀ビデオ賞なるものまでいただきました
海外の学会に行く日本人医師が圧倒的に少ない中
海外の学会に行けば
眼形成の最新の知見を得ることが出来る
その時から、Seah先生が行く海外の学会に自ら演題を出し
自分もついて行くことになるのです
実は、大抵の海外の学会は日本人ドクターにとって8割海外旅行みたいなもんです
演題が出せれば、病院から旅費が出ますから
みんなで徒党を組んで公費で海外へ
現地では日本人の集団で行動し
会場にも行かず観光し
海外の人と議論することもほとんどない
そういうのが実情です
議員さんの海外視察、も多分似たようなものだと思います
でも僕がついていったSeah先生
海外でも有名な方
常に会場にいて
講演を聴いています
ちょっとでも部屋に戻ろうもんなら
どこにいる?ちゃんと聞いているか?
と呼び出しがきます(笑)
おかげでいろいろな発表を見ることが出来ました
その中にバセドウ病眼症に関するものがあり
もちろんその中には眼窩減圧術の講演もあったのです
※読んで勉強になったり、面白かったと感じたら、いいね!をお願いいたします!
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2019.10.04
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか5
時間がすこし前後しますが
聖隷浜松病院への国内留学から帰郷する直前
聖隷浜松病院へシンガポールから見学に来られた先生がいらっしゃいます
Dr Seah
https://www.snec.com.sg/profile/seah-lay-leng
この先生が見学に来られたことでまた自分の人生が大きく変わります
聖隷の卒業を間近に控え、他の世界を見てみたいと思っていたところに
たまたまいらっしゃったSeah先生
若かりし頃の僕はこう言いました
「見学に行かせてください!!」
返事はアッサリOK
聖隷を辞してから、群馬大学に戻るまでの間に
シンガポールに見学にいくことになったのです
とは言っても
その頃(今もですが(笑))
海外まで見学に行って勉強しようという医師はほとんどいません
皆無と言っても良い
そして海外に行くといっても
旅行とは違うので
添乗員もいませんし
現地に知り合いの日本人のお友達がいるわけでもありません
今でも覚えていますが
出国前の成田空港
本当に心細くて
「お腹痛くなったので行くの止めます」
って言おうかと本気で思っていました
ゲロしそうな緊張感の中、シンガポールへ
そして見学をするといろいろなことが分かったのです
日本ではマイナーでほとんど誰もやっていない眼形成
世界では普通に一般的に存在しているし
認知もされているのだ、ということに気付きます
たくさんの若手のドクターが眼形成を志しているし
みんな頑張っている
それが実感として分かったのです
たった1週間の見学でしたが
世界の眼形成の実情の一端を体験することが出来ました
そのころの僕は英語を喋ることも、理解することも出来ませんでした
受験英語はそこそこ出来ても
会話は出来なかったのですね
でもSeah先生は何度も繰り返したり、言い直したりして、理解してくれるようにしてくださったのです
いま思えば
Seah先生も若い時に英国に留学されていたので
留学生に優しくしよう、という思いがあったのですね
毎晩食事に連れ出してくれて
すべておごってもらいました
中国の慣習なのか
すごくいっぱい食べろ食べろと言われ
日本人的な全部食べなきゃ失礼という考えもあり
フードファイターのように食べていたら
帰国時に3キロ太っていたのを思い出します(笑)
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群馬大学 眼科 非常勤講師
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2019.10.03
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか3
群馬大学は当たり前ですが群馬県にあります
群馬県には一つしか医学部が無いので
難症例はすべて群馬大学に集中するのです
バセドウ病の治療、大学以外で治療できる施設がありませんから
必然的に全ての患者さんが大学に集中します
僕が聖隷から帰ってきた当時は
先代の岸教授がバセドウ病眼症も診ておられたのです
(その他の難症例も全部診られていました)
全国の医療機関で行っているステロイドパルスとその後の内服治療
通常は3クール行うことが多いのですが
群馬大では2クールでした(金土日の3日間を2回)
岸先生が、患者さんの負担を考えてのことです
それでも入院になりますから
とても大変ですよね
最初の頃は、岸先生が治療方針を決定していました
僕のところに回ってくる患者さんが少なかったのです
眼瞼下垂など他の治療をやっていくのが精いっぱいで
あまり時間と関心を向けられなかった、という事情もありますね
そうしているうちに、バセドウ病眼症の初診を僕が取るようになります
他の先生方は、バセドウ病眼症に関心がまったくありませんから
僕が最初から診るよ、ということになりました
(そのかわり黄斑変性とか僕に回さないでね、とも伝えてます。バーターです(笑))
群馬大のバセドウ病眼症の患者さんを診ているうちに
患者さんのいろいろな人生を知ることになります
40年前に発症して、ものすごい眼球突出のまま生きて来ざるを得なかった方
バセドウ病眼症を発症してから、旦那さんがDV夫になってしまい、離婚してシングルマザーになった方
診ていくうちに
これは人生が大きく変わってしまう病気で
これは誰かが治してあげないといけない
と強く思うようになるのです
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2019.10.03
大忙し3
今日は前橋で4件オペ
涙囊鼻腔吻合1人
眼窩減圧2人
悪性腫瘍の切除と再建1人
そのあと東京へ
午後外来なんです
いつも東京にいる時はホテルなんですが
何度も泊まってるホテルに行き
荷物を預けようとフロントに
お願いしまーす、と言ったら
鹿嶋友敬様ですね?
わかりました。
顔パスでした😂
いつも泊まってるからね笑
2019.10.03
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか4
眼窩減圧っていう方法があるので
大学で手術をやってみたいのですがよろしいでしょうか?
岸教授に尋ねました
「あんまりよいと思えないけどね!!
いいんじゃない?やってみたら!フンッ」
結構、投げやりな感じで言われ(笑)
それから減圧術を群馬大学でしていくことになるのです
思えば眼形成がマイナーだったころ
減圧するなんて、とんでもない患者負担になると思われていたのだと思います
実際に両側手術する時は長い入院が必要でした。
全麻の枠は木曜日の午後だけでしたら
まず右、翌週に左、というように2週に渡っての入院が必要だったのです
(それを考えると、今は両側同時手術で日帰りとかすごい!)
そのころそういう手術をしているのは
原宿の眼科しかありませんでしたし
眼科医にとっては骨をいじるなんてホラー!
な常識だったのでそういう反応だったのです
でもね
バセドウ病眼症の手術治療
眼形成の知識と技術をフル動員しないと対応できないのです
眼窩の構造を知るのはもちろんのこと
眼窩の骨を削るとなると、その向こうにある組織も知らないと骨を切除出来ませんし
眼窩脂肪を取るのであれば、眼窩内の網目のように張り巡らされた血管や神経を知る必要があります
眼瞼後退や眼窩脂肪ヘルニアになってまぶたもおかしくなりますから
その構造に精通していないとまぶたも治せません
眼科の手術の中で一番難しいと言っても良いくらいです
だからこそ、教授は勝手にやったら?
みたいな反応だったのですね
そこから群馬で一人、バセドウ病眼症と格闘していくことになります
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2019.10.01
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか2
聖隷浜松での2年にわたる研修中
ほんの2-3例の眼窩減圧を行いました
戻ってから続けられるように
骨折などでいじっている部位ではありますが
骨を元に戻すのではなく、削る手術
若干の手技の違いがありました
聖隷浜松で経験しておいたことで
その後、2009年に群馬大学に戻ってからも手術をやり続けることが出来ました
今でこそ増えた眼窩脂肪を切除するなんてことをしていますが
その当時は、というか世界的には今もですが、眼窩の骨を削るのが主流なので
硬い組織を切除するのは、言葉のとおり、「骨が折れる」のです
外壁の減圧は頑張っても片側1時間かかりますからね
患者さんも医者も大変です
大学病院のような大きな組織では
脳神経外科や救急科の先生方もいらっしゃるので
何かあればすぐ他科の先生方のお世話になることが出来ます
最初はごく限られた患者さんだけに
そのうち徐々に慣れてきたらより軽症の方にも
でも大変な手術なので
年にほんの数例だけ
公務員だったら世の中に知ってもらう方法もありませんし、、、、
そんな感じでちょこちょことやっていましたが
本格的にやるような状況ではありませんでした
それでも、そもそも眼窩減圧をやっている施設が少ないので
その頃でも、愛知医大の次に手術をやっていたと思います
(今は全国でダントツの数やってます!!)
公務員だったので自分のホームページなんか持っていませんから
患者さんに知ってもらうこともなく
群馬県内の患者さんだけ、手術治療していくことになります
次回は最初に減圧手術を始めたときのことを書こうと思います
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2019.09.30
なぜバセドウ病眼症の治療をしようと思ったのか
皆様、ご無沙汰しております
インドの学会のダメージ余韻が大きすぎてしばらくブログを書く元気がありませんでした
実際にはその後ドイツの学会に行って
そこでも脂肪減圧の話をして
とても評価していただいたのですが、大した話でも無いのでその話は省略します
今回は僕がなぜバセドウ病眼症の治療をしたいと思ったかについて書きたいと思います
群馬大で5年間の研修を経て
聖隷浜松病院・眼形成眼窩外科の門を叩いたのは2007年でした。
その頃はまだ眼形成という言葉自体が浸透していなくて
大学で国内留学の相談をしても
なにそれ?
みたいな反応しかなかったのを思い出します
大学でも当時の岸教授と、直属の上司だった本間先生しか賛成してくれず
陰に陽に、陰口をたたかれていただろう雰囲気をびんびんに感じました。
だって、海外留学したドクターはいっぱいいても
国内留学したの、群大眼科の歴史が始まってから70年、僕一人しかいませんからね(笑)
今も僕だけ(爆)
さて、眼形成手術の習得を目指して国内留学したのは聖隷浜松病院
全国トップの、というか当時唯一の眼形成を学ぶことが出来る施設でした
そこで見るものはすべて新しく
当時の群馬では不治の病に分類されるような病気をバンバン治していました
まさに異世界
眼科医が到達できると思えない高みにあったのです
そんななんでも治療する聖隷浜松病院でも
治療を行っていなかったのがバセドウ病眼症だったのです
眼窩手術の知識・経験はあれど、さまざまな理由で手術を行っていませんでした
眼窩の病気を診れる医療機関がそんなにあるわけではありませんから
他で治らない甲状腺眼症がたまーに来ていたのです
他の病院で、眼窩内下壁を切除されて目は引っ込んだけど
下にも落ち込んでしまってむしろ手術前より左右非対称になってしまった方とか
圧迫性視神経症になってどうにもこうにも治らないおばあちゃんとか
全国で治っていなくて苦しんでいる患者さんが多いということが分かったのです
論文を検索すると、手術法はいろいろと開発されている
だけども当時国内でしっかり減圧手術が出来る施設がほとんどない
そういう状況をみて
これは自分自身が手術をやっていくしかないと思ったのです
つづく のか?(笑)
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2019.09.21
インドの学会21
プレゼンが本当に全部終わった。
かなり濃密な学会だった。
いろいろなことがあったなあ。
来る前は不安だったけど
実際にとんでもないことばかりだったけど
それでも終わってみると、来てよかったと思えた
やはり知らないことを経験するのは良いことだ
帰りがけにある若いドクターから声をかけられた
なんで知ってるの?と聞くと
もちろん知ってますよ!
えらいドクターたちが、
Dr.Kashimaは絶対に呼ばなきゃだめだ
って、何度も言っていたんですから!!
それを聞いてとても嬉しくなった。
コネで呼んでもらえたんじゃなく
これまでのプレゼンテーションを見てくれて
それで呼んでくれたんだ
嬉しかったので最後に写真を撮って
お見送りまでしてもらった
帰りはあのエアインディア
でも満足感でいっぱいで、そんなに不自由は感じなかった。
ブログ更新頻度上げてきましたが、今後は通常営業に戻ります
インドの後に行ったヨーロッパの学会でも実は大注目してもらったので
今後は海外の講演活動頑張らないといけない気持ちになりました
正直、最近いろいろな風圧を感じることがあります
日本は横並びの文化ですから
頭一つ出ようとすると足を引っ張る先輩が必ずいます
聖隷浜松から戻った時もそうでした
群馬大の中で先輩から表でも裏でも足を引っ張られました
でも全国の学会で結果を出していくうちに
自然と風は僕を避けて吹くようになったのです
いまはそれと同じ状態
海外でも結果を出していくと
恐らくそれが国内に響き
風が避けて通るようになり
僕がやっているバセドウ病眼症への治療が一般的になっていくと思います
そういう未来になるように
またしばらく頑張りたいと思います
ひょっとしたらブログの更新頻度が落ちるかもしれませんが
そのときは何か違う仕掛けを考えているんだろうなあと思ってください。
今の時代を前に進めるには、皆さんの支持が絶対的に必要です。
(「天才を殺す凡人」より 北野唯我著)
今後も応援よろしくお願いします。
2018年手術実績 3046件
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2019.09.20
インドの学会20
発表は5分
バセドウ病眼症に対するアセスメント、という題だ
お題は難しいものではない
なので
スライドを作るのは出来る
ただそこから読み原稿を作ってとなると
時間が足りないかもしれない
どうするか。。。。
よし、原稿なしでやってみよう
海外で講演を初めて10年超
原稿なしの講演は、本当に初めて
だが、こんな機会はめったにない
ある意味自分の能力を伸ばすチャンスでもある
失敗したって、だって全然いわれてなかったもーんと言える
だから決めた
翌朝までにプレゼンを仕上げ
そのまま英語でプレゼンを行う
アドリブで、前日の夜に知らされたんだよって言ったら会場が爆笑
実際、多少の難しさはあったし、質疑応答もあったので
それなりに緊張はしたけれど
無事に終わることが出来た
レベルが上がった
ドラクエのレベルアップの音楽が鳴った気がした
https://www.youtube.com/watch?v=olX0esIeti4
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