2019.09.18
インドの学会18
眼窩減圧の講演をする
今までにさまざまな講演会をしてきた
面白い、新しい講演をした時の会場の雰囲気と
そんなの知ってるよ的な講演をした時の会場の雰囲気は違う
面白い講演の時は
しんと静まり返るか、むしろザワつくか
皆の視線が集中するのを感じる
今回はそのどちらもあった
プレゼンの最初からみんなが集中してくれる
減圧術の動画を流したときは
ざわついていた
そう、前回も書いたが
眼窩脂肪減圧は非常に新しい手術
だれも見たことが無い手術
だから
こんなことが出来るんだ、という驚きがある
無事講演は終了
座長にすこしゆっくりやってね
と紹介の時に言われたので
皆が聞きやすいようにわざと
練習よりちょっとゆっくりやったら
30秒くらいオーバーした
そしたら座長に言われた
講演は時間内に!
またズッコケた
ゆっくりやれって言ったじゃん
すごいなインド
文化が違う(笑)
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/wp/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
2019.09.17
インドの学会16
翌朝、4時に起きてプレゼンの準備にとりかかる
プレゼンの準備は大きく分けて2つだ
一つ目はもちろん、スライド本体の準備
スライド自体が面白くなければ、講演する意味がない
これは自分の最も得意とするところだ
二つ目は、、、、、
読み原稿の準備
これは国内の学会では不要である。
日本語で話せるプレゼンであれば、個人的にあえて用意する必要は無いと思っている
一方で
米国に留学し、それなりに英語が聞けるし、話せるし
不得意な方ではないはずだが、それでも英語で発表をするというのはハードルが高い
このため必ず読み原稿を準備してそれを読み上げる形式にしているのだ
読み原稿の準備はこうだ
Powerpointでスライドを作成
注釈の部分にしゃべることを書いておく
エクスポートから配布資料の作成を選ぶ
それでワードのテキストが出来るのだ
あとはフォントを変えたり、余白を変えたりして
読みやすい原稿に変えていく
それをフラッシュメモリに保存して
ホテルのビジネスセンターでプリントアウトする
これで準備は終了
ではない
これを時間の計測をしながらしゃべってみて
スライドや喋る内容を少しずつ変えていく
最終的に時間内に終わることを確認するのだ
それを二つのプレゼンで行う
前日の反省を活かして
しっかりと時間内に終了することを確認
スライドもかなり削った
よし、これで今日のプレゼンは大丈夫だ。
安心して会場に向かう
2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/wp/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS
2019.09.15
インドの学会15
自分の発表が終わったら、あとは聴講
今回の学会は本当に世界中の有名なドクターが集まっていたので
とても勉強になる
自分の講演が無いのに学会に行くことはほとんどないのだが
(落とされたのは別にして)
学会に参加することの意味はここにある
世界中の知が集まるので
ほんの数日で、その知を自分の中に入れることが出来るのだ
そして世界のトレンドを知ることが出来る。
バセドウ病眼症も世界の学会ではキチンとしたそれ専門のセッションがあるのだ
それどころか、眼症専門の学会すらある
翻って日本は。。。
甲状腺学会では眼症のセッションがあった
眼科の学会では見たこともない
演題もほぼほぼゼロ
興味がないから演題にならず
演題にならないから目に触れないので興味が湧かないのだ
今度行う講演会が、そんな状態を改善する
なにかのきっかけになればよいのだが。
それはさておき
ナッツ姫が言っていた
発表は2つだけだと知らされていたんだけど
さっき聞いたらあと2つあるんだって!!!
普通、講演スライドは1か月くらい前から用意するものだ
会場についてから新たに作るなんて、本当に可哀そう
そう思った
ナッツ姫が次に言った
そのうち1つがビデオプレゼンテーションで
ビデオ出さないといけないのだけど
あなた作れる???
え?
いまから??
Noと言わない日本人をモットーにしているのでこう答えた
Yes, I can
明日は自分のプレゼンが2つもあるのに引き受けた
何とかなるといいな。。。。(^_^;)
その後UCLAの後輩のインド人医師から聞いた
今夜の夜もまたカルチュラルイベントと称した踊りがあるらしい
しかもそれが夜8時から予定されている
どうやらスケジュールが押して、夜9時からのスタートになると
あの地獄の2時間をまた
しかも夜9時から
時差が3時間半あるので、日本時間12時半から、、、、
いやさすがにそれは。。。。。。。
時差もあってちょっと疲れているので難しいと話して
またバーに行って、ポテトフライとエビフライのワサビソースかけを食べて
(これしか食べるものがない)
部屋に戻って寝た
2019.09.15
インドの学会14
2人目の演者(つまり予定では4番目の人ね)の発表まで聞いてから
自分のセッションの会場に戻ってきた。
セッションの開始時にChairが言う
「時間オーバーしたらそこでシャットダウンしますからね!!!」
普通、こんなに強く言わない
さすがインド
すでに開始が遅れているのだが、
そんなことはお構いなしにすべての演者が時間をオーバーする。
座長ブチギレ
画面はこうなる
すごいなインド
自分の番が回ってきた
すでに予定から20分押しで、次のセッションの時間になっている
内眥形成に関する講演だ
スライドは30枚超
読み原稿は用意したが、読んでどのくらいの時間がかかるかは確認していないが
発表しなれたスライドだし、大丈夫だろうと読む
スタート
順調に読んでいくが途中動画があり
その説明をしていると、どうやら時間が足りなくなりそうだ
どうしても講演が時間内に終わらない
強制終了はいやだな、、、、
よし、自分から止めよう
ということで残り3-4枚くらいのスライドをすっ飛ばして
時間内に終了
ナッツ姫のプレゼンテーション作成に付き合わず
自分の読み原稿をもっと読み込むべきだったと反省
明日は2つも講演があるので反省を生かそうと心に誓った
2019.09.14
インドの学会13
前回も書いたが学会は朝8時スタート
早めに行って、PCセンター(プレゼンのデータをアップロードするところ)を探す
15分前だが、フロアではスタッフが歩き回っていて騒々しい雰囲気
まだ準備中、のような状態であった(今思えば)
PCセンターは探してもどこにもない
マップにも載っていないようだ
仕方なしにスタッフに聴く
「自分のPCでやれば?」
ああ、そうなんだ
他の学会では必ずデータをサーバーにアップするのだけど
ここはインド
インドの常識で行かなければ
8時まで時間もないので
自分のPCで講演することにして会場に入る
そこで見た光景は、、、、、
まだ完全に準備中
スタッフが走り回って
画面には変な動画が流れ
マイクチェックしている
そして参加者はほぼゼロ
自分がなにか勘違いして
場所と時間を間違えた??
時間と場所を見直す
いや合ってる
会場はここだ
8時になってもまだ準備中
8時10分になってもまだ準備中
もう一つの会場も8時スタートだったので
そちらの講演を聞きにいく。
そちらはフリーペーパーセッション(日本で言う一般演題)だ
1人目がちょうど始まるところだった(つまりこちらも遅れている)
1人目が終わり、座長が次の演者を呼ぶ
ん?いない?
じゃあ、と、座長が3番目の演者を呼ぶ
ん???またいない???
やっと4番目の演者が登場
2番目3番目がいないって
さすがインド
文化が違いすぎる。。。。
2019.09.13
インドの学会12
翌朝のスタートは朝8時
内眥形成術という、美容外科手術で言う、目頭切開について話すことになっている
時差もあるので、4時前に起床してプレゼンテーションの準備をする
英語でのプレゼンテーションは、よどみなく話すために読み原稿を用意することにしているのだ
パワーポイントからワードにエクスポートして
スライドとその横に読み原稿が来るように準備
それをビジネスセンターに持っていき、プリントアウトしたら準備完了
今回のネタは他の国際学会でも何度か話しているので
特別の緊張はなかった
そんななかナッツ姫からWhat's app(LINEみたいなの。世界的にはこちらが有名)
でメール
「スライドを16:9にしたいんだけど、どうやったらいいか分からないから来て」
わかりましたお姫様
すぐに参ります
自分の読み合わせの準備もありますが、すぐそちらに参ります
FemidaのPCは超旧式のマックだったが、パワーポイントが入っていた
サイズ変更をして、フォントとかいろいろ変更するところがあることを教えて部屋に戻る
もう8時近いすぐに会場に行かなくては!!!
大急ぎで会場にむかった。
2019.09.13
インドの学会11
眼科病院に着いたのはすでに6時近かった
実はプログラムは5時から
だからすでに始まっているのだと思っていた
会場に入ると
全然始まってない(笑)
さすがインド
今回の学会は本当に世界中から何人もの高名なドクターが呼ばれていたので
みんな挨拶しまくっている
前のブログでも書いたけど
別に有名になりたいわけでは無い控えめな日本人である自分は
UCLAのフェロー仲間に挨拶するくらいで席につく
そしてプログラムが始まった。
歓迎の挨拶から
動画が流れる
病院の紹介みたいなのを
延々と流している
そうここはインド
ハリウッドと並ぶ、映画大国
さすが映画大国
動画で大歓迎だ
きっと素晴らしい映像が流れるのだろう
ん?おや??
映像のレベルが低い
どういうことだ
米国とならぶ映画大国じゃなかったのか
いや何かの間違いだろう
きっとこの動画だけレベルが低いんだろう
いや出てくる映像すべてのレベルが低い
そもそも、解像度が悪い
まるで自分が学生だった20年前くらいの解像度ではないか
中身も質の低いCGが動くような映像だ
どうした映像大国インド
お前たちの実力はこんなものか
それが終わると
今度は病院のスタッフによる歌が始まった
紹介によると、とても歌がうまいドクターが歌うようだ
きっとこの大人数の前で歌うからには
かなり出来る人に違いない
そうだセミプロのような人だろう
大いに期待は高まる
曲はカーペンターズのTop of the worldだ
そして前奏が始まる
前奏を経て、歌い出し、、、、、
歌い出しを見逃した!!
ここに来てまさかの歌い出しスルー
彼女は技術スタッフに文句をつけている
スルーしたのはお前が悪い的なことを言っているようだ
いや間違いなくあんたの責任だよ
こころの中でそう叫んでいた
気を取り直して2回目のカーペンターズ
今度は歌い出しのタイミングはばっちりだ
ただ
歌は普通だ
まったく普通
いや少し音程が外れるポイントがあるくらい
元祖カラオケの日本国民からすると、むしろ下手くそ平均点より下か
これを50人の招待客の前で披露する
すばらしい勇気
われわれも見習うべきだろう
閑散とした拍手のつぎの出し物はダンス
インドのダンス
病院スタッフによるダンス
そうプロの出し物ではない
なんか盆踊りのようだ
いいだろう、確かにうちのスタッフが踊っていたら
自分も楽しめるだろう
だが、自分は部外者だ
さすがに他の病院、しかも他国のスタッフが
踊っていても、東洋のマジック、そう微笑みで返すしかない
微笑みのエナジーが尽きようとしたころ
長いセッションがやっと終わる
やっと次に行ける
腹ペコだし、そろそろお酒を飲ませて欲しい。
長旅だったので、リラックスしたい
しかし、次の出し物もまた踊りだった
まじか
そろそろ終わりにしてほしい
明日のプレゼンに備えて寝たい
だが踊りは続く。。。。。。
30分後にやっと二つ目が終わった
なにやら次の出し物の紹介が
ドクターの娘さんが歌が上手いらしい
多分13歳くらいか
確かに上手い
さっきのドクターとは大違いだ
だが本人は緊張でいっぱい
こちらは空腹で胸いっぱい
これ以上、引っ張る意味があるのか
そうこうしているうちに
次の出し物が、、、、、、、、、
ダンス。。。。。。
そんな感じで
延々と出し物が続いて2時間
やっと終わりが来た。
締めの挨拶のあとは
ティナ-とのこと
ディナー会場にいくと
ブッフェ形式のインド料理であった
夕食の炭水化物は申し訳がないが遠慮させていただいている
先に帰って、寝ることにした。
何も食べていないので、ホテルのバーで、ポテトフライとエビの揚げ物ワサビソースを注文。
オーストラリアのビールを飲みながら
翌日のプレゼンテーションを作ってから部屋に戻った。
2019.09.12
インドの学会10
眼科病院のレセプションに向かうのに
ロビーからシャトルバスが出ていた
シャトルバスの中で
ナッツ姫が誰かと挨拶している
要約するとこんな感じ
ナッツ姫
「ああ、久しぶり、元気?」
「ええっと私たち、どこかであったわよね、ええっとどこだったかしら」
インド人Dr
「えっと、いやたぶん初めてだと思います」
ナッツ姫
「ああ、そうかしら。私〇〇。よろしく」
え、全然知らない人じゃん
向こうもちょっと引いてるじゃん
インド人もびっくり(古い(笑))
この感覚、日本人にはないなあ~~~
エネルギーに度肝を抜かれ
でもこれが世界標準なんだろうなって思いました
2019.09.12
インドの学会9
その日はちょうど、グワーハーティーで
カタールワールドカップ予選
インド対オマーンが開催されることになっていた
彼女はそれを聞いて
フロントスタッフに言う
どうにかしてチケットを取れ
ノリがすごい
しばらくして
スタッフが言う、ダメだったと
彼女は言う
それでもどうにかして
そう、それはまさに
バンクーバーのナッツ姫
でも学会に来て、ワールドカップの予選見れたら最高!だから
そんなゴリ押しを、横にいて、黙ってる
結局30分くらい粘ったが
チケットは取れず
最終的にそのスタッフは
会いたくないのか
奥から全く出てこなくなってしまった
到着したのは学会前日
学会場はホテル隣接だが、主催は地域のデカい眼科病院。
前日のレセプションが眼科病院であるとのこと。
それに行くことにした。
2019.09.11
インドの学会8
一緒の便で来た人と合流してホテルに向かう
バンクーバーから来たらしい
だいぶフレンドリーな人だな、、、、、
彼女はFemida と言った
馴染みやすい人で、何の気なしになしにいろいろ話していたら
来年のカナダ眼形成学会の学会長で
とんでもなくエライ人だった
https://ca.linkedin.com/in/femida-kherani-5b9435b
ホテルに着いて、フロントへ
なにやらFemida がフロントスタッフと話している
「いい部屋にするように言っといたから!」
大阪のオバチャン的な
(大阪の人ごめんなさい)
ノリをカナダ人から感じる
とはいえ、最上階の部屋にしてもらった
Femida の部下と思われたのか、部屋は隣でした