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手術の腕とスピード
定期的に、昔の記事を掘り起こして、配信しますね~~
一年前の2019年1月に書いた記事ですが、こちら!
手術をするというのは、外科系医師にしか経験出来ないものです。
一般の方々に理解してもらえるようにいろいろなことに例えて説明することがあります。
手術を例えるのに、一番当てはまるのは料理でしょうか。
特に後輩に手術を教えるときというのは、まさにキューピー三分間クッキング状態です。
ここがこれだからこうしてああして。
これがこれだから、はい!出来た!
誰でも最初の手術は、料理本を見ながら作る料理と同じような感じです。
教科書を見てやり方を勉強して、そのうえで指導医からああだこうだ教わりながら手術をします。
患者さんは不安だと思いますが、他の何かでシミュレーションができない以上、どこかで最初の1例目を経験しないといけません。
なにを隠そう、僕の眼瞼下垂1例目は3年目の時。
1時間くらいあれこれ教わりながらやっと終わって、術後の診察で全く上がっていなかった思い出があります。
患者さんからは「あれじゃあだめだよ。やってるのが素人だもん」と当人を前にして言われました。。。。
料理と同じように、手術も数をこなしていくとまた違う景色が見えてきます。
ベテランの料理人のように本を見ることなく、素早く手術を終わることが出来ます。
魚を下したことがある方はわかると思いますが、組織を必要以上にいじっていると身がボロボロになってしまうのです。魚屋さんでサッと綺麗に下ろしてもらうと、角がピンピンのままですよね。
我々は2018年に3000眼超の手術を行いました。
そのうち眼瞼下垂は1200眼です。
数だけが重要ではありませんが、数も重要です。
なぜならトライアンドエラーを繰り返し、エラーがどんどんなくなっていくからです。
そしてこれだけの数の手術を行うためにはスピードが速くないといけません。
スピードが速ければ、手術をいっぱい行うことが出来て、より多くの経験値を積める。
その結果、レベルアップしてさらにスピードが速くなるのです。
眼瞼下垂、通常だと両側やって1時間から1時間半くらいかかります。ひょっとしたらもっとかかっているかもしれません。
当院では眼瞼下垂に使う枠は30分です。当院では30分で回さないと手術が滞ってしまうのです。
たまに用心深い患者さんから、いままで経験した件数を聞かれますが、相手を信用していないということが筒抜けになるので、僕はおススメしません。
というわけで手術のレベルを比べるには、手術時間を聞くのがいいと思います。
月日は経ち、眼瞼下垂手術素人だった僕は最短4分半で眼瞼下垂が出来る術者になりました(笑)
減圧も、眼窩骨折も、全部早いですよ
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/wp/
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
OurAgeに特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VS