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外科医の手術の腕の上げ方
OJTって聞いたことありますか?
OJT(On-The-Job Training)とは実務を通じて業務を教える方法で、従業員の育成方法の一つです。
https://www.dodadsj.com/content/181221_ojt/
医師のスキルは内科的なものと外科的なものに分かれます
内科的、というのは、薬で治す方法
食事療法なんかも、内科的治療に入りますね
言ってみれば、外科的治療以外のものですね
で、その外科的治療とは、血が出るような治療を指します
つまりメスやハサミで身体の一部を切るような治療ですね
眼科医は、基本的に外科医になります
眼形成外科も同様ですね
この外科的治療というものは
どうやっても手術をやること以外ではキチンとした経験を積むことが出来ません
縫合の練習をしたり
豚の目を使って白内障手術の練習をすることはあっても
細かいところとなると全く人体とは違うのですから
どうしても事前準備は限られたものになってしまうのです
つまり実地でたくさん経験を積むことが良い外科医を作るコツになります
まさにOJTでしか、上達しないのが外科
さらに言えば医者自身のキャラの違いもあります
中学校の同級生を想像してもらうと分かりやすいのですが
事前準備でしっかりと動画を予習して万全で望む人もいれば
一度見ただけで出来る気になってオペに向かう人もいます
石橋を叩いただけで渡らないタイプ
エイヤッ!ズバッ!と切ってしまうタイプ
などなど
思い返せば僕自身は一度見ただけで出来る気になってオペするタイプでした
どんどん手術したからこそ、上手くなっていったのだと思います
手術の腕というのはどれだけエラーをしたか、で決まります
こうやったらこう失敗する、ということを理解して初めて
その危険を避けられるようになります
レースゲームと一緒なのですが
いろいろ失敗してコースの構造が分かると
良いタイムが出せるようになるのです
テストと同じと言ってもいいですね
同じテストを何度も繰り返し受ければ
誰でも満点近く取れるようになりますよね
僕の手術が早くて上手な(と言われる)のは
今までの患者さんには大変申し訳ないのだけど
そういう合併症を沢山作ったからなのです
だから最短距離で手術を終えることが出来るのですね
エラーを体験することが良い外科医になる条件だとすれば
手術を沢山やることがその近道になります
当院は2018年6月から2019年5月までの1年間で3300件超の手術を行いました
これは白内障や緑内障、レーザーなどを含まず
眼形成手術のみの件数になります
どこかの大学病院眼科よりもよっぽど多い数ですし
単科として眼形成のある聖隷浜松病院や愛知医大の数倍の数になります
国内だけではなく、世界中見渡しても相当上位に当たるのは間違いありません
そして予約状況をみると、まだまだ手術件数は伸びていくと思われます
手術数の多い医療機関の手術成績が良いのは当たり前
同じような繰り返すことの意味を分かって頂けたら、嬉しく思います
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2018年手術実績 3046件
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
新前橋かしま眼科形成外科クリニック 前橋市古市町180-1
027-288-0224
http://www.kashima-oc.com/wp/
2019年11月10日のバセドウ病眼症講演会の内容はこちら
https://youtu.be/kxH9sgrlt0A
OurAgeに特集していただきました
https://ourage.jp/column/karada_genki/more/187841/
バセドウ病眼症に悩んでいる方はどうぞ
「1時間で分かる 甲状腺眼症入門パンフレット」
https://oculofacial.page.link/FoB
現物
https://oculofacial.page.link/pamphlet
kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07MS9HNSH/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_NJ8pCbV9B21VSOJ