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わざと不味いものを出す飲食店はない
わざと不味いものを出す飲食店はない
患者さんには楽観的な方もいますし、心配症の方もいます。
手術の説明をしていると、大丈夫ですよね??と聞かれることがあります。
そんな時は、「大丈夫ですよ」と言えば良いかというと
それは一昔ふた昔前の医者の話で、現代ではしっかりと危険性についてお伝えしなければなりません。
眼窩内の組織を操作するとなると視神経や眼動脈など、視力を司る構造の近くに入っていく必要があります。
そうなるとどうしても視力・視野障害のリスクがあります。
眼瞼下垂など眼瞼の疾患の場合も、きれいにしようと思っても
仕上がってみたら高さが違ったり、二重のラインが崩れていたりすることがあります。
そのような場合には縫い直ししたり再手術が必要になることがあります。
前者のリスクは1%程度。
後者のリスクは5-10%程度です。
そういう心配症の患者さんに言うことがあるのですが、
飲食店で例えると、あえて不味いものを出す飲食店はない、ということです。
あえてレシピより塩を多すぎるくらい入れてみたり、麺を茹ですぎてみたり
そんなことしても飲食店に得にならないから、絶対やらないですよね。
食べ物ではなくて自分の身体を任せるのですから患者さんが心配になる気持ちもわかりますが
僕らもそれと同様であえて不作為をして手術を失敗することはありません。
むしろ患者さんたちの助けになればと思って仕事をしていますから。
さらに常に上記のようなリスクをどうやったら減らせるか検討しています。
患者さんのみならず、我々医師にとっても手術のリスクは低いほうが良いってことをご承知くださいね。
2018年手術実績
群馬大学 眼科 非常勤講師
涙道涙液学会 理事
オキュロフェイシャルクリニック東京 中央区銀座1丁目ビル8F
03-5579-9995
http://www.oc-tokyo.com/
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